新型MAZDA3(マツダ3) 2019モデル試乗 新搭載のアクティブエアシャッター(Active Air Shutter)がすごい 【追記あり】

新型MAZDA3(マツダ3) 2019モデル試乗

新発売されたMAZDA3(マツダ3)の1.8Lディーゼルのハッチバックモデルを試乗してきました。新世代商品群の第一弾ということで、これまでのCX-8やCX-5とはかなり違う、よりエレガントで洗練されたデザインになっています。また、内装やマツダコネクトも一新され、いっそう魅力的になっています。これらの情報は他のサイトでものっているので、このブログではあまり注目されておらず、情報がまったくない新アイテムに注目してみます。

【NEW】ガソリン車とディーゼルの比較とタイヤ前スパッツについて追記しました。2019/8/3



MAZDA3のカタログ

MAZDA3のカタログ表紙 光沢なしの灰色

アクティブエアシャッター(Active Air Shutter)

試乗の最後にエンジンルームを見せてもらったときに、グリルの中にシャッターが装備されているのに気づきました。旧型アクセラでも一部グレードに装備されていたアイテムですが、今回のMAZDA3 1.8Dでは、旧型アクセラに装備されていたグリルの下側に加え、上側まで全体的に装備されていました。ただカタログ等にはシャッターについて全く情報がありません。


ホーンの後ろあたりに黒のシャッターが見えます


シャッターのある範囲(だいたい) 上から下まで全体

アクセラ等に装備されていた旧型のシャッター 下側だけで小さい

アクティブエアシャッターの効果

シャッターの効果は主に下記2点でどちらも燃費に大きく貢献します。
  1. 高速走行中の空気抵抗の低減
  2. エンジン冷間時の暖気の促進


1の空気抵抗低減効果の個人的予想は、だいたい旧型ので2〜3%ぐらい、新型で5%ぐらいと予想します。高車速で走行中の車両の抵抗は空気抵抗が大部分を占めるので数%高速燃費は良くなると思います。

2の暖気効果は、特に冬にエンジンを暖気したいのに、冷たい風があたってしまい暖気が進まないことを防いででくれます。

旧型よりシャッターの大きさを拡大しているので、より効果がありそうです。

カタログやWEBに情報がない

シャッターについてカタログや公式WEBページを調べましたが、全く情報が載っていません。かなりコストが掛かるアイテムかつ、ここまで大きなシャッターは他社の中でもほとんど装着がないので、カタログ等で大々的に宣伝してもいいと思いますがなぜでしょうか?試乗したハッチバック1.8DのLパッケージにはついていましたが、他のグレードに付いているかさえも、情報がないのでわかりませんでした。ガソリン仕様の実車を確認したところ、ついていませんでした。MAZDA3の情報について書いているのはおそらくこのブログが初めて。

2019年6月現在見つけた情報は下記2点のみ。

オーストラリアのMAZDA3カタログ

オーストラリアのMAZDA3のカタログの諸元表にActive Air Shutterの設定有無表示があり。G25グレード(2.5Lガソリン 日本には設定ない)には設定あり。G20には設定なし。燃費や排ガス規制の必要性から設定を分けているのだろうか?
オーストラリアのMAZDA3にカタログ Active Air Shutter表記あり


日本の特許申請 自動車のグリルシャッタ取付構造 【特許番号】6455556 

特許の検索サイトの該当ページへのリンク。2019年1月に公開されている。特許のシャッタは、MAZDA3で見たのと同じように上から下まで全体をおおう形。
かなり大掛かりな構造



一番の注目のSkyactive-Xエンジン搭載グレードには装備されるのでしょうか?とても気になります。

今後もMAZDA3のすべて本やマツダ技報等が出たら、シャッターについての情報が載っていないかチェックしたいと思います。

【追記】すべて本には情報が載っていませんでした。マツダ技報が出るのを待ちます。

【追記】 ガソリン車とディーゼル車の比較

ディーラに行く機会がありましたので、ガソリンとディーゼルの比較をしました。
ガソリン車にはシャッターの装備はありませんでした。MAZDA3の国内仕様ではディーゼルにのみ設定があるようです。


MAZDA3ディーゼル仕様 上側のシャッター 

MAZDA3ディーゼル仕様 下側のシャッター 

MAZDA3ガソリン仕様 上下にシャッターなし

【追記】 フロントタイヤ前スパッツ 

ガソリン・ディーゼル仕様どちらもついている、フロントタイヤ前スパッツ。
デミオ等で採用している平板のパーツではなく、フロント側から傾斜がある箱型の形状になっている。




マツダ技法2019に詳しく記載がありました。
新型MAZDA3の熱流体エネルギーマネジメント技術
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/innovation/technology/gihou/2019/files/2019_no016.pdf


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